女子美術大学大学院美術研究科博士前期課程１年の学生７名による展覧会を
３つの会場 【ギャラリーなつか・アートスペース羅針盤・GALERIE SOL】 で開催。
GALERIE SOLでは小野有貴と高陽の展示をいたします。
●批評会：2月23日（土） 13:00〜16:00　GALERIE SOLからスタートし、各ギャラリーを回ります。
●批評会ゲスト：藪前知子氏（東京都現代美術館学芸員）

小野有貴
人間とロボット、
その関係は日々密接になっている。
近年VRだけでなくARやMRの開発も進み、将来的に現実と仮想の境界が曖昧になっていくことが予想される。そのような世界で、人間は何を真実とするのか。ロボットや仮想世界の住人と現実の人間を見分けることはできるのか、周囲の人間を現実の人間だと信じることができるのか・・・
そういった世界に現代を照らし合わせ、
「ロボット」 という題材を通して見える 「人間」 を表現していきたい。

高陽
日本での生活と感想についての記録です。今回のテーマは自動販売機です。1924年から日本初の本格的な自動販売機が登場し、今まで94年の歴史にあります。時間の変化により、自動販売機の種類が増えています。私は現場を視察して、自動販売機が必要な時に注意されて、ふだんは私たちに無視されたのです。その存在はすっかり周囲の環境に溶け込んでいます。しかし、私は自販機が日本独自の風景だと思います。私が日本で生活の数年の中にも、日本の隅々にも自動販売機が見られます。田舎では、山頂、神社、海辺、砂浜を歩いていると、自動販売機の姿が見られます。夜、自動販売機も休みません。とても便利だと思います。にぎやかな町や遠くの村で、自動販売機の存在が温かい気持ちを伝えてくれます。今回は私の周りの自動販売機を記録します。異なる角度から、自動販売機様々な存在と人の交流を表現しています。現在の高度成長社会において、人間と機械の密接な関係が表れています。今私たちはこの便利な環境に住んでいる、手に入れたものは便利だが、かつてこのような自動化と高速化の産品はないが連れてきた不便な幸福感がなくなってしまいました。